KDDIグループで高速データ通信サービス「WiMAX(ワイマックス)」を提供しているUQコミュニケーションズ(東京都港区)は31日、最大毎秒100メガビット以上の次世代規格「ワイマックス2・1」で、今後の普及が予想される「TD-LTE」を採用することを明らかにした。現行のワイマックスと互換性を確保しながら、実質的にTD-LTE方式に移行することになる。

 TD-LTEは米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「アイフォーン5」などで採用されている「FD-LTE」が上りと下りの2つの周波数帯が必要なのに対して、1つの周波数幅で上りと下りの双方の電波を制御するのが特徴。中国移動やソフトバンクなどがサービスを提供している。

 ワイマックスのTD-LTE移行は各国の通信事業者などが参加するフォーラムで30日に合意。今後詳細の仕様を固める。UQによると、ワイマックス2・1用の周波数が2013年3月末までに割り当てられると仮定した場合、13年10月以降にサービスを開始したい考え。

 ワイマックスは、国内ではUQが09年2月の事業開始以来、内蔵パソコンや内蔵スマートフォン(高機能携帯電話)の投入などで契約数を伸ばし、今年9月末時点の契約者数は362万人、人口カバー率は約93%。ただ、ワイマックス陣営の中核企業だった米クリアワイヤがTD-LTEへの転換を表明するなど、ワイマック規格の先行きが不透明になっていた。